石狩海岸フットパスの「Route 5 石狩本町から河口まで はまなすの丘公園をめぐるみち」を巡っています。
スタートからこれまでの様子はこちらの(1)の記事をご覧ください。
スタートして弁天歴史通りの資料館や神社、運上屋敷など歴史を感じながら歩いてきました。
道路も狭くなり、自然を多く感じられるようになり、いよいよ”A”地点付近の石狩灯台、はまなすの丘ヴィジターセンターが見えてきました。
灯台の赤と白の塗装が遠くからはっきり見えてキレイですね!
石狩灯台
マップの”A”地点に付近です。
目の前に石狩灯台が見えます。赤と白のコントラストが青空に映えます。
立派な灯台だな!なんか力強い感じがするのはオレだけかな…?
石狩灯台のあゆみ
明治25(1892)年1月1日
明治41(1908)年1月1日
昭和2(1927)年6月1日
昭和30(1955)年12月30日
昭和40(1965)年1月25日
石狩灯台点灯
灯台本体建替
灯火等の電化
電球の変更
機器改良・無人化工事完了
昭和50(1975)年7月31日
平成3(1991)年9月30日
平成10(1998)年11月16日
平成20(2008)年2月27日
灯台本体の改修
灯台の塗色変更
灯台をクレーンで10m移設
灯火等機器交換
石狩灯台は昭和32(1957)年に映画「喜びも悲しみも幾年月」という映画の舞台となりました。
この映画は戦後増え始めたカラー映画の一つで、より色彩効果を増すために灯台の色も特別に赤と白の横縞に塗り替えられたそうです。それまでの灯台は白一色が多かったようですが、この石狩灯台の赤と白が冬の積雪時には識別が容易になるという理由から評価され、現在でもこの色が多くの灯台で採用されています。
赤と白のコントラストがキレイですものね。ここがこの配色の発祥の地なんですね!
北海道内現存の最古の灯台
北海道の灯台は、明治4(1871)年から設置が始まり、根室市納沙布岬の「納沙布岬灯台」が道内最古の灯台、そして「北海道灯台発祥の地」として知られています。
この石狩市の「石狩灯台」は明治25(1892)年に設置・初点灯し、明治41(1908)年に現在のものに建て替えられています。
灯台本体は昭和50(1975)年に外周をコンクリートで覆う工事が行われて以降、何度も改修が繰り返されていますが、内部の壁や鉄板は現在も明治41年のものがそのまま残っています。
内部は明治時代のものなのかぁ〜。すごいなぁ〜。
木道と管理用道路を進む
石狩灯台を過ぎると石狩市海浜植物保護地区に指定されているため木道が整備されています。
6月下旬から7月上旬にかけてはハマナスが咲き乱れます。
木道を少し歩いた後は、管理用道路との分岐点になるので管理用道路を進みます。管理用道路は、木道よりも川に近いところを通っています。いよいよこの管理道路を行けるところまで行くと河口が見えるはずです。
右手に石狩川を眺めながら、途中、風の音を聞き、周囲に咲いている花を眺め、とても心地よいです。
いや〜、フットパス!って感じの道だなぁ〜。これはいいね!
管理用道路を進むと河口までの途中に”B”地点となる立派なあずまやがあります。
石狩川を眺めながらゆったりと休めます。テーブルもあることからランチを楽しんでも良いでしょう。
また、清潔な簡易トイレもあります。きちんとトイレットペーパーも用意されていて感心しました。
あたり前ですが、ゴミはきちんと持ち帰りましょうね。
ノハナショウブの群落湿地帯
あずまやを過ぎ、湿地帯に入ると植物の背が高くなり少し景色が変わります。
ノハナショウブの群落湿地帯となっているようです。
湿地帯を過ぎると右手に見える石狩川も間近になってきます。
管理用に建てられているポールを過ぎると道もなくなり、川のはずですが波が立っています。河口に到着です。
白い波が見えてきましたね!
石狩川河口
道もなくなり、草地を水に近いところまで行ってみます。
スタート地点の石狩本町付近からこの河口までの地形は砂嘴(さし)と呼ばれています。
ここでは石狩川の運ぶ砂と日本海からの強風と沿岸流の働きで作られた地形となっています。
石狩灯台からこの河口まで1.5kmほど歩きました。
灯台は通常、岬や砂嘴の突端に設置するものと思います。
もちろん、明治25年の石狩灯台完成時は砂嘴の先端は灯台から200mほどのところにあったそうです。
しかし、現在の砂嘴の先端は、このように1.5kmも先に移動し、先端の形は季節的に変動しているとのことです。
日本海からの波が石狩川に流れ込み遡っていきます。圧巻でした。
動画みだぞ!対岸の波はかなり遡っていくんだね。すごいよ。
しばらく波が川を遡っていく様子を眺めて、”D”地点に向かって日本海側の砂浜を進みます。当然道なんてありません。
ここでは波の音を聞き、ちょっと冷たく感じる風が吹き、陽も降り注ぎ、大自然を満喫です。
しばらく進むと先ほど通過したあずまやへの分岐点(“D”地点”)があります。
砂浜を歩いているとちょっとわかりにくいですが、木製の階段があるので見逃さないようにする必要があります。
海を離れ、再び草地をあずまや(“B”地点)へ戻り、木道を通って再び石狩灯台、そしてはヴィジターセンターへ向かいます。
続く…
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