北海道「道の駅」・全市町村完全制覇への道 27回目です。
前回は、札幌市東区を北海道遺産「札幌苗穂地区の工場・記念館群」を中心にして歴史を感じながら巡りました。
今回は、札幌市の最西端の手稲区。隣は小樽市です。
東京オリンピックのマラソンが札幌で開催となった際に何かとワダイになった新川通も通るコースです。
先日開催されたJRヘルシーウォーキング手稲駅の参加記を再編して掲載します。
手稲駅をスタートして、軽川・中の川・新川と前田森林公園を巡ります。
自然が豊かな手稲区
手稲駅
手稲駅は、札幌駅、新千歳空港駅に次いで1日の乗客が多い駅です。
駅周辺に高校や大学、大きい病院が多いことと隣町である石狩市の方も利用することなどから、2016年までは札幌駅の次に乗降客が多い駅でした。
駅の改札を出てすぐの自由通路には広いスペースがあります。
「あいくる」という名称がついており、情報交流・活動発表のためのスペースで、芸術・文化活動の発表やパネル展、また情報提供の場として利用されています。
軽川・軽川緑地
軽川(がるがわ)は、手稲山山麓から手稲本町、前田の中心部を通って、新川に合流しています。
明治の初め頃には、軽川の周辺域は「軽川」地区と区分けされ、その中心にあたる軽川のほとりの集落も軽川と呼ばれていました。今の手稲駅の旧名「軽川駅」もこれに由来しています。その後、この区域は手稲町となり、集落名の軽川は昭和17年(1942年)に手稲本町と改められています。
堤防は、平成4年(1992年)に国土交通省の桜づつみ事業モデル事業北海道第1号として、整備され桜が多く植樹されています。春には多くの方が桜を見に訪れます。
ふと、振り返ると手稲山が見え、初雪後の雪の白さと、青い空のコントラストが美しいです。
中の川
軽川は新川に合流する前に中の川と合流します。中の川との合流点が近づくとサイクリングロードが整備されています。
ゆたか橋を渡って新川沿いへ向かいます。
新川さくら並木橋(富丘通)
軽川・中の川を過ぎると新川との合流点となり、新川さくら並木橋(富丘通)を渡ります。
この新川は、日本で初めて国費を投じて整備された人工川で、札幌市の中心部・北海道大学周辺から石狩川、日本海への排水路として作られたものです。
札幌周辺の土地は扇状地と泥炭地で構成されており、その境目がちょうど北海道大学付近でした。
そのため急速に発展していた泥炭地での居住、農作業を可能とさせるために排水技術も急速に発達、発展したのです。
ブラタモリの#22札幌編をご覧いただくとよくお分かり頂けると思います。ぜひご覧ください。
新川の河川敷には遊歩道・ベンチなどがとても整備されており、ランニングや散歩をする方も多くいらっしゃいます。
何かと話題になった新川通ですが、川沿いには桜の木が植樹され、春には全長10kmにも及ぶ桜並木が訪れる人を癒します。
発寒古川緑地
発寒川沿いの発寒古川緑地も歩道がとても良く整備されています。
正面に手稲山を望みながら川畔を進みます。白樺の白、紅葉したイチョウの黄色、青い空、遠くに望む手稲山の雪のコントラストがとてもキレイでした。
や〜、電線とか鉄塔とか邪魔するものが何もないね。いいな。
しばらく進むと再び新川通りに戻ります。ご覧のように、道路越しに何も遮るものなく手稲山が望め、雄大さを感じます。
前田森林公園
新川通りを進むと前田森林公園に到着します。
前田森林公園の園内は、面積の半分はその名の通り森となっており、春の桜から秋の紅葉まで一年中楽しむことができます。遊歩道沿いに並ぶ白樺の木はコントラストがとても美しいです。
また、グラウンドやバーベキュー場、パークゴルフ場などの施設も整備されているため、多くの方が一年中訪れ、スポーツ、散策、ランニングなどを楽しんでいます。
その中でも長さ600mの手稲山に向かってまっすぐ伸びるカナール(運河)は、雄大さ、美しさを併せ持ち、その眺望は素晴らしいものです。
カナール、素敵ですね〜。
冬の期間は水が抜かれているからカナール内を歩くことができるんですってね。
大学西通・樽川通
前田森林公園を後にして、大学西通へ入ります。
北海道科学大学の西側を通る大学西通は、白樺の並木の中をくぐるような感覚で進みます。歩道は直線になっていないため、美しい風景を醸し出しています。
最後に
札幌市手稲区は、北海道の開拓の時代から幌内から小樽までの鉄道がいち早く通っていた地域です。
自然が豊かで、古くから牧場や工場などが点在していたと聞いています。
“軽川”の時代がどのようなものだったのか、さらに深く知りたいと感じたのでした。
JRヘルシーウォーキングの際の参加記は下記にあります。内容が重複する部分が多いかもしれませんがよろしければこちらもご覧ください。
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