作曲家藤倉大さんのYoutubeチャンネルで、ホルン奏者の福川伸陽さんとの対談ライブが配信されていました。
約1時間半に渡った対談は、内容が濃くてホルンを吹く方、吹かない方のいずれも楽しめると思います。
もちろん、藤倉大さんが作曲した曲を福川さんが演奏する様子や曲に関する解説も盛り沢山です。
ホルンのゲシュトップ奏法が炸裂
中でもゲシュトップ奏法が炸裂するPoyoPoyoという曲(44分頃から)は1音2音ごとにゲシュトップ、オープンが繰り返され、さらに音が大きく飛んでいるという難曲。
福川伸陽さんのテクニックも相まって、すごっ!って感じでこんなことができるのかと感動しました。
ゲシュトップ奏法
ホルンを吹く時、通常右手はベルの中に入れてベルを塞がない程度で添えますが、ゲシュトップはベルを右手で塞いでしまう奏法です。
この時に演奏される音は金属音(トランベットなどでストレートミュートをした時のような)になります。しかし、普通に吹く時とゲシュトップの時では、音の高さがF管で約半音、B♭管で約2/3音上がります。
そのため、ゲシュトップ記号(+ 記号)がある場合の運指いは、通常は半音下の運指となります。
ですから動画にあるような1音、2音でオープン(通常)とゲシュトップが繰り返されるような場合に、福川さんがおっしゃる通り「出る音と指遣いで混乱する」のです。聴いているとそれほど凄さが感じられないかもしれませんが、とてつもなくすごい演奏だと思います。
奏法に関してはヤマハの以下の記事が大変わかりやすいと思います。
作曲家の作曲スケッチ
配信の後半になると藤倉大さんの作曲のスケッチも登場します。
このスケッチから曲が生まれるのかとこちらも感動しました。
二人の会話のテンポも内容も素晴らしく、この対談シリーズが知れて良かったです。
これからも見ていきたいと思います。
Uniuni (うにうに) for horn – Dai FUJIKURA
このリップトリルもすごいです!
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