文化庁の新進演奏家育成プロジェクト第68回札幌公演を聴きに行ってきました。
このプロジェクトは文化庁が進める新進芸術家等の育成を目的をしたものです。
「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」は,新進芸術家等が,基礎や技術を磨くために必要な公演や展覧会などの実践的な研修機会を提供するとともに,創造・創作の源泉となる視野,見聞を広め,幅広い知識を得るためのワークショップ,セミナーの実施を通して,次代を担い,世界に通用する創造性豊かな芸術家等の育成を目的とするものです。
オーケストラ・シリーズは各地のオーケストラが協演
平成24年から毎年、日本演奏連盟の事業が採択され、各地のオーケストラが協演するオーケストラ・シリーズ。
今年も下記の事業が採択され、実施されています。
- 全国6都市におけるリサイタル・シリーズ 7月~令和5年1月(20回)
- 全国6都市におけるオーケストラ・シリーズ 令和5年1月~2月(6回)
- トップクラスの演奏家を招いた公開マスタークラス 10月21日/11月30日
今年も北海道札幌公演は札幌交響楽団(札響)の協演によりオーケストラ・シリーズの演奏会が開催されました。
福島さゆりさんのフルートは圧巻だった
5名の新進演奏家が演奏を披露しました
ヴァイオリン、ソプラノ、サクソフォン、フルート、ピアノ…
それぞれ個性があり若さあふれる演奏でしたが、私は福島さゆりさんのフルートが群を抜いて圧巻でした。
お若いながらもすでに札幌交響楽団のフルーティストとして活躍されている福島さん。
ホームのKitaraで札幌交響楽団との協演。さぞかし緊張もされたでしょうが、実力があるのはもちろんのこと、オーケストラとの息のあった演奏は素晴らしかったです。
札幌コンサートホールKitaraのイルミネーションもステキ
演奏会が開催された札幌交響楽団のホームグラウンドである、札幌コンサートホールKitara。
昨日(2023年1月28日)から2月12日までKitaraではKitaraライトアッププログラム「NORTH POLE」が開催されています。
極北の光景をイメージして幻想的な空間にライトアップされたKitaraは、いつもの雰囲気と異なり、とてもステキでした。
最後に
札響の方は地元のオーケストラとしてもとても親近感があります。
ざわざわしていて演奏会が開催できない時期にはオンラインでのワンポイントレッスンなども積極的に行われていました。
普段、プレイヤーのお話や表情はなかなかわからないものです。このような取り組みによりプレイヤーに親近感が湧き、演奏会へ足を運んだ際にステージの見方も変わるものです。
そのメンバーの方がこのような演奏会に出演されるというのはとても嬉しいことです。
また、演奏会へ足を運び、ステキな演奏を楽しませていただきたいと思います。
追記…
福島さんの今日の演奏が素晴らしかったのは、喉に刺さった”うなぎの小骨”が1月23日に抜けたからではないか?と巷で噂になっていることはナイショです…
(2023.1.29)
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