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北海道「道の駅」・全市町村完全制覇への道(23) 札幌市北区編

北海道

北海道「道の駅」・全市町村完全制覇への道 23回目です。

前回は、道の駅完全制覇のラストスタンプを赤井川村の「あかいがわ」押印し、2年かかりましたが道の駅を制覇し、さらに、隣接する小樽市を巡って、残すは離島と札幌市のみとなりました。

これまでは道の駅巡りでしたので車を利用していましたが、今回は、季節的に秋の紅葉も真っ只中という札幌市の北区をウォーキングして巡ります。

クルマばっかり乗ってたからな。少し歩いたほうがいいぞ!
さもないとブクブクになるぞ!w

北区歴史と文化の八十八選

札幌市北区は、開拓の歴史と伝統を持ちます。

そのため、開拓碑や文学碑、古い建築物などの文化遺産が数多く存在し、北海道大学も札幌市北区にあります。

札幌市北区のホームページでは、区内の文化遺産の中から88カ所を選定した「北区歴史と文化の八十八選」が公開されています。今回は、このポイントの一部を巡ってみようと思います。

北区歴史と文化の八十八選

文学と学問の道

「北区歴史と文化の八十八選」のコース1は「文学と学問の道」という名前が付けられ、大学の敷地が日本一広いという北海道大学の構内を中心に、22箇所のポイントが設定されています。

札幌市北区のホームページでは、「北区ウォーキングマップ」ウォーキングコース としてマップも掲載されていますので、ウォーキングする際の参考になります。

今回はこのコースに特にこだわらず、ポイントを巡って見たいと思います。

北区ウオーキングマップ

 

JR札幌駅北口からスタート

秋晴れの快晴の中、朝日が眩しい感じです。

JR札幌駅北口からスタートします。

3.石川啄木の下宿跡・4.朔風・5.偕楽園跡

JR札幌駅北口出て、左に進み、ヨトバシカメラがある交差点を右折します。

最初のポイント「3.石川啄木の下宿跡」が札幌クレストビルの入り口にあります。石川啄木が下宿した田中宅跡がここということでした。

ビルの入り口で出迎えているように銅像があるんですね。

ヨドバシカメラの交差点まで戻り、左へ行くと札幌駅に戻ってしまうので右折して自治労会館に向かいます。

赤い自治労会館の三角交差点のところに「4.朔風」です。

北海道を中心に活躍された彫刻家・本田明二さんの作品です。北風に向むかって進むエネルギーと、くじけることを知らない勇気などを表しているとのことです。

Meiji Honda Gallery

三角交差点から大原専門学校の方へ斜めについている道路を進みます。

ブラタモリにも登場した「5.偕楽園跡」です。

ブラタモリ見たぞ!あの時のところか!

「偕楽園」は、明治4年(1871)開拓使によって造られた日本で初めての都市公園でした。また、かつては、メムがあった場所で、水流は、ここからさらに北海道大学構内に辿り、サクシュコトニ川に続いていたようです。今はご覧の通りメムの水は枯れ、北大構内を流れるサクシュコトニ川は人工で汲み上げた水を流しているとのことです。

メムとは、アイヌ語「深く清い水の流れ」「泉の湧き出るところ」などという意味です。

6.清華亭

「清華亭」は、「偕楽園」内に明治13年(1880年)、貴賓接待所として建設された和洋折衷の建物で、札幌市の指定有形文化財にも指定されています。

翌年9月1日には、明治天皇の札幌行幸の際には、天皇がこの清華亭で御休息されたという由緒ある建物です。ちなみに、この時に天皇が宿泊されたのが「豊平館」です。

豊平館と清華亭はセットになっているんですね。
どちらも現存しているのは素晴らしいですね。

清華亭 | 観光施設 | 観光スポット | ようこそさっぽろ
清華亭は、札幌市の有形文化財に指定されている歴史的建造物。1880年明治天皇の北海道行幸の際の休憩所として建築されたもので、建築時と同じ場所に今も建っている。調和のとれた和洋折衷のデザインは今なお古さを感じさせない。

「清華亭」と「豊平館」については、さっぽろ文庫15「豊平館・清華亭」に詳しく記されています。

13.旧札幌農学校校舎・11.ウィリアム・S・クラーク像・12.古河記念講堂

「清華亭」を後にして、北海道大学構内へ入ります。

「古河記念講堂」は、2階建ての明治後期の木造洋風建築の代表的な建物で、大きく、青空に白い建物がとてもよく映えます。

「旧札幌農学校校舎」は、平成12年(2000年)には国の登録有形文化財に選定されています。

「クラーク」は札幌農学校の教頭として来日し、「Boysbeambitious」の言葉はあまりにも有名ですね。

いやぁ〜、キレイだなぁ〜。「クラーク像」?
ま・さ・か、お前、あっちのやつも行って見る気じゃないだろな…

10.サクシュコトニ川

クラーク像の背後には、「サクシュコトニ川」が流れる緑地が広がっています。

「5.偕楽園跡」のところでも少し触れましたが、かつて北海道大学植物園付近で沸き出す水を源として、麻生をへて篠路で伏籠川に合流していた川です。

現在は、北大構内にその一部を残すのみとなっています。

札幌駅からすぐのところにこんなに自然が豊かな場所があるなんて信じられないですね。

9.北海道大学百年記念会館・8.佐藤昌介像・7.新選組隊士永倉新八来訪の地

「北海道大学百年記念会館」は、北大創基100周年を記念して建てられたもので、札幌農学校に始まる北大の歴史に関する資料を展示しています。

「佐藤昌介」は、札幌農学校第1期生で、後に北大初代総長を務めた人物です。

「新選組隊士永倉新八来訪の地」が、北海道大学正門のすぐ脇にあります。新選組きっての剣の使い手永倉新八は、この地にあった道場で、農科大学(現北大)の学生に剣術指南をしましたとのことです。現在は、案内板のみが設置されています。

1.有島武郎邸跡・2.旧札幌中学校「発祥の地」碑・18.母子像

少し大学の敷地を離れ、札幌市市営地下鉄南北線北12条駅方面へ向かいます。

北12条駅すぐのところに「1.有島武郎邸跡」があります。

有島武郎は、大正2年(1913年)、札幌永住を決意して木造2階建て、10の部屋を持つ洋風の家を新築しました。現在は札幌芸術の森に移設されています。

「有島武郎邸跡」の道路を挟んですぐ向かいに、『2.旧札幌中学校「発祥の地」碑』があります。

旧札幌中学校は、北海道で最初の中学校で、現在の札幌南高校の前身である庁立札幌第一中で、大正11年(1922年)まではこの地にありました。

この碑は、ちょうど北12条駅出口のすぐそばにあるのですが、出口が工事中で工事の足場で囲まれていて、姿がほとんど見られませんでした(ww)

北12条駅から再び大学方面へ戻ります。

北海道大学附属病院の前に、「18.母子像」があります。

この像は、財団法人協済会(北大附属病院)の創立65年を記念して、建立されたそうです。母が子を力強く抱いている様子が印象的です。

北12条駅から再び大学方面へ戻ります。

北海道大学附属病院の前に、「18.母子像」があります。

この像は、財団法人協済会(北大附属病院)の創立65年を記念して、建立されたそうです。母が子を力強く抱いている様子が印象的です。

17.北大イチョウ並木

再び大学構内に入ります。

有名な「17.北大イチョウ並木」です。ちょうど紅葉が見頃で素晴らしい風景でした。

見事だ!美しい!

14.小麦研究記念碑・15.北大ポプラ並木・16.「人工雪誕生の地」碑

「イチョウ並木」のあとは少し歩いて、「15.北大ポプラ並木」へ向かいます。

こちらも青い空に背の高いポプラの並木がすばらしかったです。

「ポプラ並木」から近いところに「14.小麦研究記念碑」があります。

こちらの記念碑は、小麦の科学的研究に業績のあった坂村徹、木原均両博士の偉業をたたえて建立されたとのことです。「ポプラ並木」からは近いのですが、誰も訪れる人はいません。

今の北海道産小麦があるのはこの方達の偉業のおかげなんでしょうね。

来た道を戻り、メインストリート脇にある「16.「人工雪誕生の地」碑」に向かいます。

昭和11年(1936年)、中谷宇吉郎北大教授の指導のもと、二人の助手が、雪の結晶を世界で初めて人工的な成長に成功させました記念碑です。

えっ、人工雪ってそんなに昔から…

19.恵迪寮歌「都ぞ弥生」歌碑・20.北大遺跡保存庭園

『19.恵迪寮歌「都ぞ弥生」歌碑』は、日本三大寮歌の一つとなっている「都ぞ弥生」の記念碑です。

日本三大寮歌
三高(現京大)の「逍遥之歌」・一高(現東大)の「嗚呼玉杯」・北大予科(現北大)の「都ぞ弥生」

北大の恵迪寮といえば「都ぞ弥生」もそうだけど、”赤ふん”も有名だよな。

歌碑から各種スポーツグラウンドの中を通っていくと、「20.北大遺跡保存庭園」があります。

この場所は、かつて、この一帯は多数のメムがわき、古代人の漁猟基地だった場所のようで、竪穴式住居跡がありました。現在はすっかり草木が成長して遺跡のような雰囲気はありませんが、入り口には、案内板が掲げられています。

21.北海道大学農学部第二農場

「21.北海道大学農学部第二農場」は酪農の模範農場として造られました。

米国式バルーンフレーム構造の模範畜房など9棟が残っており、国の指定重要文化財となっています。

青い空と紅葉した草木の色、建物の雰囲気と、すばらしい空間でした。

こちらも美しいですね。ぜひ、他の建物なども紹介してください!

22.旧藤高等女学校校舎(キノルド記念館)跡

『北区歴史と文化の八十八選 「文学と学問の道」』の最後は、「22.旧藤高等女学校校舎(キノルド記念館)跡」です。

旧藤高等女学校の歴史は古く、大正14年(1925年)、当時のカトリック札幌教区長であったヴェンセスラウス・キノルド司教がドイツから招聘した3人の修道女たちによって札幌藤高等女学校が開校したのが始まりです。

旧藤高等女学校校舎であったキノルド記念館が平成13年(2001年)に解体され、平成15年(2003年)に外観の一部を再現したのがこの建物です。

建物の屋根に取り付けられている尖塔が、タマネギの形をしていることから「玉ねぎ塔の校舎」と呼ばれて親しまれてきたようです。

「さっぽろふるさと文化百選」にも選定されています。

沿革 | 藤女子大学|Fuji Women's University
藤女子大学・大学院の公式サイトです。カトリック精神を基盤とした教育を通じ、高い知性と豊かな人間性を備えた女性の育成を目指しています。
さっぽろ・ふるさと文化百選

最後に

今回、北区の歴史をウォーキングで巡りました。北海道大学構内をこれほど歩いたのは初めてです。

近代的な建物がある一方で、歴史的な建造物も多く、見応えがあります。

また、ポプラ並木の横では、ヒツジが遊んでいるなど、大学の校内とは思えないほど自然が豊かで、札幌の中心部なのか?と改めて思いました。

朝から歩いて、ここまでで、ちょうどお昼です。約3時間くらいです。

中心部から近いので、お天気の良い日に思い立ったら吉日という感覚で皆さんも歴史巡りはいかがでしょうか?

(2019.10.20)

 

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