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【追悼】さらば、愛しきマエストロ。大野雄二さんの名曲とともに振り返る「光と風」の記憶

あまりにも突然の、そしてあまりにも「彼らしい」幕引きでした。

日本が誇るジャズピアニストであり、作曲家の大野雄二さんが旅立たれました。

公式X(旧Twitter)に残された「では又、バイビー」という最後の一言。

悲しみに暮れるファンを、まるでお馴染みのキャラクターが軽快に去っていくかのように見送るその姿に、最後まで貫かれた「粋」を感じずにはいられません。

ルパン三世の音楽の生みの親として知られる大野さんですが、その音楽の海は、私たちが想像する以上に深く、広大なものでした。

日本の四季を彩った「光と風」

大野さんの音楽は、時に都会の夜を、時に日本の原風景を鮮やかに描き出しました。

その象徴ともいえるのが、NHKの紀行番組のテーマ曲『小さな旅 ~光と風の四季~』です。

流れてくるピアノの音色を聴くだけで、窓の外に広がる山々や、通り抜ける風を感じる。ジャズマンでありながら、日本人の琴線に触れるメロディをこれほどまでに美しく紡げる方は、他にいないのではないでしょうか。

艶やかさと、圧倒的な熱量

大野サウンドの魅力は、その振り幅の広さにもあります。

『ラヴ・スコール feat. 稲泉りん』を聴けば、しっとりと艶やかな夜の空気に包まれ、大人の恋の切なさに胸が締め付けられます。

一方で、ドラマ主題歌の『大追跡のテーマ』はどうでしょう。

地を這うようなバスクラリネットの超絶技巧ソロ。あの疾走感、剥き出しの情熱。

一流のミュージシャンたちが、大野さんのタクトのもとで互いの魂をぶつけ合うような「本物の演奏」に、私たちはいつも圧倒されてきました。

鳴り止まない「ルパン三世のテーマ」

そして、言わずと知れた『ルパン三世のテーマ』。

アニメの枠を飛び出し、今や高校野球のスタンドでも定番となったあの曲は、もはや日本のスタンダードナンバーと言っても過言ではありません。

私のようなファンが言うのは烏滸がましいかもしれませんが、大野さんは常に「最高にかっこいい音楽」を、最高のメンバーとともに届けてくれました。

一切の妥協がない、本物のジャズ、本物のエンターテインメント。それを惜しげもなくお茶の間に届けてくれたことに、感謝の言葉しかありません。

粋な別れに、愛を込めて

「では又、バイビー」

その言葉通り、大野さんはきっと、今頃あちらの世界でも一流のメンバーを集めて、ピアノを弾きながら不敵に笑っているのかもしれません。

あなたの遺してくれた数えきれない名曲たちは、これからも私たちの日常を、旅を、そして心を彩り続けてくれます。

素晴らしい音楽を、本当にありがとうございました。

心より、ご冥福をお祈りいたします。

 

参考情報

www.youtube.com

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